パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

日々の暮らしをささやかに綴ります その5

週末、そして8月最後の土曜日は、いつものように午前、午後と対面ヨガレッスンでした。ずっと語り?続けるNINOヨガゆえに、マスクをしているとかなり体力を消耗する。もう1年半以上マスクヨガ?!を続けているので、結構心肺機能は強化されているかもしれない。以前チベットカイラス巡礼に行こうと思った時に、酸素の薄い高所で適応するためには、マスクをしてジョギングすると良いと言われたことがあった。一度トライしてすぐに諦めた。苦しい!心肺機能強化のトレーニングだと思えばマスクヨガもありだと思うことにしよう。
午後からのレッスンが終わっての帰り道、スーパーに寄り食材を買い込み、帰宅後洗濯物を取り込み、荷物を片付け、服を着替えたらすぐに台所に立つ。radicoで文化放送を聴きながら約30分間、手順を考えながら料理をする。頭をリセットする時間でもある。まず先に野菜を切り始め、同時に鍋をかけて今夜は小鰯の梅煮を作り始める。肉を出して包丁の背で叩き、塩胡椒をして・・・・同時に二つや三つの作業を行うことは脳トレにもなるらしい。

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定番の常備菜は3種類。大豆の五目煮、ひじきと根菜の煮物、切り干し大根を根菜の煮物。これが3〜4日続いて入れ替わる。ここ数日は大豆の五目煮が続いた。今夜は何故か沖縄のオリオンビールが飲みたくてスーパーでゲット!体を動かした後の一杯のビールは最高!!サラダはいつも一品作る。今夜はアボガドを使ったワカモレ。お肉は豚ヒレ肉の揚げない一口カツ。夕飯を食べながら車椅子バスケットを見ていたら、かなりの接戦でご飯どころではなくなって、食べたけれどほとんど味わう暇なし。パラリンピック、毎日時間を見つけて夢中で観戦しています。「レジリエンス(逆境を乗り越える力)」選手一人一人の姿にまさにこの言葉を重ねています。
明日は日曜日ながら月に一度の「椅子ヨガ」。午後は少しゆっくり過ごしたいな。今週もありがとう、来週もよろしくね。

日々の暮らしをささやかに綴ります その4 

8月27日(金)久しぶりにギラギラ太陽が眩しい暑い1日でした。体がこの暑さに馴染むのにはちょっと時間がかかりそうで、朝起きた時から結構体が重い状態は継続中です。今日は午前中は天神のスタジオでレッスン、午後は急ぎ家に帰って済生会福岡総合病院の患者さんとのリモートヨガでした。画面の向こうには患者さんと繋いでいただく患者支援センターの看護師さんとご自宅から参加の患者さんがいて、私はみなさんに向けて語りかけながら1時間のレッスンを行います。抗がん剤の投与などで体調が優れない方もいらっしゃるので、とにかく無理がないように、気遣いながら進めていくのですが、画面の向こうゆえにその限界をいつも感じながらです。終わってから一人一人の感想を伺ってからやっとほっとする。そんな感じです。1日も早く対面で一人一人に向かい合いながらご一緒にヨーガが出来る日を、ただただ願うばかりです。

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週末の今夜、速攻お家で買い物もできなかったので、夕飯は冷蔵庫の中の食材で作りました。冷凍室にあったヤリイカ辻仁成さんのレシピ「イカ飯」ならぬ「イカパスタ」オリーブオイルでニンニクを炒め、アンチョビを炒めた中にヤリイカを投入後。白ワインを注ぎやや強火でアルコールを飛ばした後、トマト缶で煮込んだとてもイタリアンな一品です。これ病みつきになる味です。あとは庭で収穫したゴーヤとシーチキンのサラダ。その他はいつもの常備菜
今夜も美味しくいただきました。さて、明日も元気に楽しく頑張ります。良い週末を!

日々の暮らしをささやかに綴ります その3

8月26日、8月ももうすぐ終わりますね。8月の半分は雨ばかりで気温も低めだったので、また再びの蒸し暑さに体が戸惑っています。朝起きて動き始めた途端になんだか体の重さを感じて、ため息をつく私がいます。おっと、どうしたことか?と戸惑いながら、早速畳の上に横になり体を動かしてみる。わずか5分。捻ったり伸びたり丸まったり。で、回復!体の変化にいつも目を向けて気づいてあげる。そしてそれを和らげることをやってあげる。私の体は一つしかないから、不調に早く気づいてメンテナンスは怠らない。大事ですね。

今日が午後から八女の緩和病院「みどりの杜」でのヨーガ教室へ。2年前に夫は緩和病棟で1ヶ月過ごして旅立ちました。まだ少しその時を引きずっていて、本当はそんな場所での指導には抵抗があったのですが。担当したのは70代後半と80代後半の女性。お二人とも認知障害もありでしたが。少しでも穏やかな時間を過ごせたら良いなと思いながらでした。

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夕方遅く帰宅して30分で作った夕飯。豚ミンチ団子と野菜炒め以外はほとんど常備菜で。トマトって良い役しますね。赤色があると食欲進む!ありがとうトマトちゃんですね。ゆっくり丁寧に料理をしたい。その願いが叶うのはもう少し先になりそうです。でもボケ老人になったら無理だから、早くしないとですね。

日々の暮らしをささやかに綴ります その2

パラリンピックは始まりました。障害を抱えながらも極限まで体を追い込み競技にかける姿は、健常者となんら変わりがないことを改めて思い知らされています。今夜の車椅子ラグビー、凄かったですね。夢中で応援しました。コロナ禍での開催に賛否両論あるけれど、お陰?でこんな風にパラリンピックを観戦する機会に恵まれたことは、良かったなと思います。起こることの全てには、良いも悪いも両面があるんだな。

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そんな夜の夕飯。モチうおの塩焼き。小ぶりだけれどいつになく新鮮で迷わず塩焼きにしました。冷蔵庫の残っていた小ぶりの厚揚げも一緒に焼いて。いやぁ〜美味しかったです。大豆の五目には、大豆は昨夜から水に浸し、今朝アク抜きをしてから圧力鍋て8分間加熱。牛蒡、人参、椎茸、こんにゃくなどを茅乃舎の出汁に薄口醤油、みりんなどで煮ました。良い味でした。今夜はさっぱり和食の夕飯でした。

さて明日は八女のみどりの杜、緩和病院でのヨーガ教室に初めて伺います。こころ穏やかな時間を共に過ごせますように。明日も良い日になりますようにこころ尽くします。

日々の暮らしをささやかに綴ります その1

8月22日は私の誕生日でした。いくつになってもお誕生日は特別な日。母はいつもお赤飯を炊いてくれましたっけ。結婚してからは夫や子供たちが祝ってくれました。祖父母も両親も夫も他界し、私はひとりになったけれど、夫亡き後福岡に転居してくれた子供たちが古希のお誕生日を祝ってくれました。2年前緩和病棟で家族みんなでお祝いした日のことを、あれからいつも思い出します。少し辛くて、でもやはり嬉しいお誕生日でした。

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外でのお祝いは無理なのでテイクアウトを駆使してのお誕生日ディナー。楽しく美味しくいただきました。子供達に迷惑を掛けないよう、体もこころも出来るだけ元気に歳を重ねなくてはと改めて思いながらでした。頑張ろう!わたし。

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友人から思いがけないお誕生日プレゼントが届きました。辛党の私はケーキを買うことは皆無ゆえ、届いたケーキのあまりもの素敵さに感動でした。早速コーヒーを淹れていただきました。「うん?!美味い!!」美味しいものを食すと人は幸せになる。そんなシンプルな感動に気づかされ元気もらったお誕生日でもありました。

ささやかな日々、ささやかな感動。それが今を生きる力を与えてくれる。そう思います。

セーヌ川 クルーズ&ライブ満喫しました

今週日曜日(5月30日)パリ在住の辻仁成さんのセーヌ川クルーズ&ライブを満喫しました。正直言って、辻さんの音楽の大ファンというわけではないのだけれど、彼が主催する地球カレッジの「JINSEI STORIES」の日記を毎日楽しみに読んでいて、このライブのことを知った訳でした。コロナ禍の大変なときにこのライブを思い立ち、セーヌ川の船上からのライブ配信という画期的な企画の実現に向けて、無謀だと何度も反対を受けながらもついに実現へ漕ぎつけたそのエネルギーに感動した。そしてチケット発売と同時に迷うことなくチケットをゲットしてこの日を楽しみに過ごしてきた。19時開演ということでややフランスらしい?ディナー?を準備し、この夜のために奮発したワイン(ポルトガルワイン)もグラスに注ぎ5分前からスタンバイ。後は乗船?を待つだけ。

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しかし・・・「うん??」19時過ぎても画面は動かず、30分経っても。「船長が行方不明らしい」チャットにそんな情報が流れる。「え??」すでにワイングラスは空に。二杯目を注いで画面を見つめ続けているとやっとやっと繋がった!!しかし・・・・繋がって音楽が聞こえ始めた途端、画面が固まった。そして音楽も途絶える。「うん?」チャットには「大丈夫!きっと繋がる」「頑張れ!」といった温かい声援が次々投稿される。いいファンばかりで幸せだな、となんかほんわかとこころがあたたかくなる。そしてオープニングの曲が終わりくらいになってやっとやっと繋がった。そこには真っ青な空、パリの空が!一瞬にしてパリの空の下にいるような一体感に包まれていく。あー!!私は今、パリの空と繋がった!!

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実は辻さんの歌を聞くのは初めてだったけれど、すぐにその世界に惹き込まれていった。3人のミュージシャンも素晴らしかった。ポーランド人のバイオリニスト。ブラジル人のドラマー。日本人とフランス人のハーフのピアニスト。ほとんど即興だったらしい彼らの奏でる音にも釘付けになった。エッフェル塔自由の女神が、オルセー美術館ルーブル美術館と曲の合間には辻さんの観光案内?も入って、かって何度も訪れた懐かしいパリの街を、その時の思い出を重ねながら胸がいっぱいになる。

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40歳を過ぎてからフランス語を学び始めた。動機はフランス映画が好きでいつか字幕なしでフランス映画を観たいと思ったから。またその時に働いていたスポーツクラブにフランス人がトレーニングに来ていて、彼らの話すフランス語の響きに魅了されたからでもあった。お茶の水にあったアテネフランスに通い始め、福岡に転居後もそれから10年以上学び続けた。その間フランスには毎年1回は通い続けた。1ヶ月の夏季講座に参加するために南仏のモンペリエ大学の寮で過ごしたこともあったな。その後も一人旅を続け、留学している友人を訪ねたりもしたな。どんなときもパリはフランスに降り立ちまず最初に訪れる街であり、帰国する前の最後に訪れる街でもあった。セーヌ川を挟んで左岸と右岸。一人でどれだけ歩いたことだろう。

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パリに来ていた友人の案内で蚤の市をずいぶん回ったこともあった。オペラ座近くの焼き鳥屋でたまたま観光に来ていた友人と再会をして語り合った夜もあった。一人で立ち寄ったカフェやレストランで、フランス語が通じたときの嬉しさは今でも忘れないな。セルジュ・ゲンスブールSerge Gainsbourgのお墓に行って手を合わせたこともあったっけ。数えきれない思い出は次々に沸き上がって来る。修復中のノートルダム寺院の姿が見える。2024年には完成予定だとか。パリでオリンピックが開催される年だとか。その頃にはすっかりコロナは終息してマスクの生活から解放されているのだろうか。

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2時間に及ぶライブの最後の曲は「パリの空の下で(Sous le ciel de Paris) 」だった。心の中で一緒に歌っていた。チャットには「涙が・・」「コロナを忘れてます」「涙が止まりません」「絶対パリに行きます」次々に流れる言葉に私も同感!!みんな我慢して頑張って来たんだよね。姿は見えないけれどこのライブで共に感動を分かち合っている人たちがいる。異国の地で大変な状況を耐えて頑張って来た人たちのことを思う。コロナが終息したらまたパリに行こう。それまで錆びついたフランス語をなんとかしなくては。ありがとう、辻さん。フランス政府から観光大使に任命されたとか。益々多方面での活躍を応援しています!!たくさんの元気を貰った辻仁成さんの「セーヌ川 クルーズ&ライブ」最高でした。 今週末まで配信ライブを何度も楽しみます。Merci beaucoup !!(写真はライブ配信からスマホで撮影したもの)
 
■最近愛用本 「父ちゃんの料理教室」 辻 仁成著
■最近読んでいる本 「本心」 平野啓一郎

紫陽花が似合う季節になりました

例年より1ヶ月ほど早く梅雨入りして、紫陽花が元気な季節が始まっている。ときは流れ季節は逝き過ぎても、コロナ禍の日々は相変わらず続いている。やっとやっと高齢者へのワクチン接種が始まったけれど、福岡の緊急事態宣言は発出されたままで、厳しい制限下の生活を強いられている。公的機関でのヨーガ指導はもう1ヶ月出来ないままで、急な閉鎖になり突然会えなくなった皆さんはどうしているのだろうと案じながら、元気に過ごしていますか?お家でヨーガされてますか?と、こころの中で問いかけている。友人のお店は休業を余儀なくされている。不平不満は言いたくはないけれど、ずっとずっと耐えてきたわたしたちのことを、この国の指導者は本当に理解しているのだろうか?

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公的機関での週3回のレッスンが出来なくなり、今はスタジオやスポーツクラブでのマスクをしてのレッスンと、我が家からのリモートでのヨーガ指導を行っている。長い長い自粛生活で我慢が習い性になっていて、知らないうちに自分を押さえ込んでいて、体もこころも実は疲れ切っているのに、そんなストレスに気づかないまま体の不調を感じてる人が多いように思う。ヨーガの指導を行いながら、自分のこころの声に耳を傾け、少しの変調に気づいて欲しいと声を掛ける。今、何よりも自分を大切にしていますか?と問いかる。微力な私に何が出来るのか?時々訳もなく自信を失い立ち止まってしまうこともあるけれど、それでも前を向いて自問自答しながら相変わらずの日々を過ごしている。

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車で仕事に出かけたり、日常の買い物で外出する以外はずっと家にいる。実はお家大好きのインドア派だから家にいても一向に飽きない。掃除はそんなに得意ではないけれど、整理整頓は好きだから、日の半分を過ごす机周りや台所の引き出しなどを出来るだけスッキリと片付けている。机の上はリモート用のカメラやマイクやパソコンが鎮座している。携帯のradiko文化放送を聴きながら、レッスンの内容を考えたり、レッスンの反省をしたり、パソコンで資料を作ったり、メールを送ったりとほとんどこの場所で過ごす。気分転換は料理。美味しい食事をゆっくり味わいながら食べたい。だから労苦は惜しまない。料理をしているときは何も考えない。無心で野菜を刻む、肉をこねる、炒める。作った料理を並べて写真を撮る。もう1年以上、毎日インスタのストーリーに載せている。携帯の中には夕飯の写真が、思い出がいっぱい詰まっている。

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母の日に娘が蝶々を刺繍したブローチを作ってくれた。青い色のグラデーションが素敵で私の大好きな藍の服につけるとぐんとグレイドアップする。ターコイズラピスラズリーの輝きを持つターキッシュバタフライという、トルコに生育する世界三大秘蝶の一つをイメージしたとか。コロナ禍で各地で行う予定だった仕事が延期になり、お出かけ大好きな娘には我慢を強いられる日々が続いている。今はしっかり腕?を磨いて私世界を構築しながら、そう、今は熟成するとき!そう思ってコロナ後の飛躍を目指して頑張って欲しいと母は密かに願っている。

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スタジオでのレッスンに出かけたついでに、久しぶりにスタジオ近くのキノシネマに映画「ファーザー」を観に行った。とにかく父親役のアンソニー・ホプキンス、娘役のオリヴィア・コールマンの演技の素晴らしさに圧倒された。父親のアンソニーの現実と幻想に揺れる世界に観客も同時体験をしながら物語が進んでいく。アンソニーと一緒に戸惑い、怒り、怯え、やがてその全てが見えたとき、やっと安堵の思いと共にアンソニーが辿り着いたこころの場所に涙する。迷い揺れ戸惑いながらも人はやがてその全てを乗り越えた場所に導かれるのだろうか。やがて私もそんな体験をするのかもしれない。まぁそれも悪くないかな。観終わった後、生きてる命の今が愛おしくて、誰かをそして私をぎゅっと抱きしめたくなった。良い映画だった。
今年も半分が過ぎ去ろうとしている。さぁ、気持ちを切り替え変わらずの一歩一歩を、もう少し頑張ろうかな。

*最近読んだ本 「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ著 

        「原田マハの印象は物語」 原田マハ
*最近でもないけど見た映画 「ノマドランド」 クロエ・ジャオ監督 

               フランシス・マクドーマンド

*最近観た映画  「ファーザー」 アンソニー・ホプキンス  /  オリヴィア・コールマン