パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

六月も終わろうとしているけれど・・・

どうしてこんなにも早く日々が過ぎ去っていくのだろう?最近つくづくそう思うことが多くなった。それって多分歳のせい??・・・だよね?!
つまり私がぐずぐずと歩みが鈍い亀さん状態でいるからなんだろう。そんな今を感じながら、実は少し焦りを感じている自分がいる。
やや枯れの庭の紫陽花を眺め、私を眺め、交互に眺め、未消化ながら取りあえず一息をつく日。
先週末は我が家の一大イベントとスタジオの一大イベントが連続する、忙しく、そして神がかり?的体験もありの、かなり霊性レベルの高い濃厚な時間を過ごした。

まずは父の17回忌。「え!!お父さんが亡くなってもうそんなになるの?13回忌かと思った」帰省後知った事実に、正直に発した私の一言に、姉&弟の顔が膠着!?「え!?!」・・・当然ながら非難の眼差しが私に集中!
そうなんだわ。私はいつも自己中で、全体が見えない人なんだわ・・・いきなり落ち込む。

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母と私たち三人の子供とその配偶者+長男の次女の身内だけ、計8名とご院家さんの9名での法要は、とてもこころ温かい時間だった。仏壇のある座敷にみんなが座し、父の17回忌、祖母の13回忌を含めた法要が始まる。ご院家さんの唱える読経はいつもこころに心地よく響いていく。
読経の後の講話が特にいい。今回はたまたまTVで観た伊集院静の言葉を引用され、「無償の愛」について語られた。

「えこひいきって言葉があるけれど、それってその人の良いところも悪いところも愛するってことですよね。伊集院静氏のそんな言葉を耳にして、それって仏さまの愛だなと思いました。」そして今は施設で暮らす母親への思いなどもしみじみと語られた。認知症で息子の名前のわからなくなった母。帰ろうとすると「暑いから帽子かぶって行きなさい」・・・・小さい時から出かけようとすると、いつもそう言っていたという。言葉のひとつひとつが胸にずんと染み込み、共感と感動の涙が頬を伝う。

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法要の後、みんなで膳を囲んで、今は亡き父や祖父母のことを語り合った。私たちには厳しくて怖い存在であった祖父が、地域のために尽力を惜しまず、小さかったご院家さんには、いつも笑顔で優しい人だったと知ったり、父の子供や孫たちへの変わらない優しさや、「アイ」といういう名前通りの祖母をしみじみと想ったり・・・
ささやかだけれど、とても優しい時間がゆっくりと流れていった。
そして、人は亡くなっても、その姿は、魂は、生きている人の中にずっと生き続けるんだと、改めて思った。

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良い法要だった。前日まで微熱が続いていた母も、我が家へ帰ったらすっかり元気になって、まだらボケ?状態の頭もしゃんとした。この場所が母を元気にしてくれる!でもね、ここに一人で暮らすことが出来なくなった今もちゃんと受け止めないとだよ。久しぶりに家族が揃い、ゆっくりとした時間が流れていく。外は雨。
そんな平安の夕方、信じられないアクシデントが起こる。続きは次回・・・

ややお疲れ気味ながら、6月最終週を悔いなく過ごしていこう。小さな一歩一歩を前に進めながら。