パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

神さまについて考えました。

なんだろうか、柄にもなく、喪失感と言ったらいいのか、なかなか立ち上がれず、ここんところ、いろんなことから自分を遠ざけて生きてきたように思う。先日、「49日を終えようやく心の中に落ち着きが戻って来ました。」と、彼女のご主人から書状が届いた。彼女の優しい微笑みが消えた家を思いながら、それでもまた歩き始めようとされているご家族を思い、胸の奥が痛くなった。ご家族はもっともっと辛い。そうだね、いつまでも留まってなくて、ちゃんと生きなくては!!自分で自分の背中を押した。気合入れて押した。

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「どんなに辛くても、我慢強くそれに耐えよ」

先週末の土曜日、いつものレッスンを終えた後、大分行のソニックに飛び乗り姉んちがある別府へ。一週間振りに母にも会い、翌日の日曜日は臼杵へ。

インドのラーマクリシュナ・ミッション僧院の尼僧であり、現在はアメリカ西海岸を中心に活動されているダヤマタジによるサットサンガ(よき人の集い)に参加した。会場は長年のヨーガ同胞であるじねんさんち。臼杵城の石垣が目の前に広がる臼杵の一等地にあるじねん道場

 ヨーガ療法士への道を共に学んだ仲間たちと数年振りに再会し、5年前、一緒にインドを旅した仲間ともインド以来の感動!?再会もありで、志同じ仲間はこうしてずっと繋がっていくんだと改めて思い嬉しくなった。

サットサンガはまずは神さまを讃える歌、バジャンから始まる。マタジの声は優しく、そして力強く、私たちを導いていく。かって訪れたインドの地で、何度も唱えたバジャンの一節が自然に蘇ってくる。あれはウッタルカシのアシュラムでのサットサンガだった。夜遅くまで神さまを讃える歌を唄い、踊り、満たされていった夜があった。小さいころに覚えた唱歌のように、かみさまを讃える歌が私の中にしっかりと息づいている。それが不思議であり、正直言って嬉しかった。

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ダヤマタジは古代ヒンズー教聖典であり、マハトマ・ガンジーをはじめ、世界中の様々な著名人の愛読書でもある「バカヴァッドギータ」を実に解りやすく紐解きながら、二極の対立を超えた不変の存在について語り始めた。

「バカヴァッドギータ」は戦場での戦いの物語です。戦場にあって、私の軍隊と敵の軍隊がまさに極限の時を迎え、じりじりする思いで向かい合っている。勝つか負けるかの状況は、つまり私の人生を象徴しています。そして、私の軍隊は「私の~」の象徴であり、敵対する軍隊は「私以外の~」存在の象徴であるのです。そう、つまり全ては「私の~×私以外の~」軋轢から苦悩が始まるのです。

戦場にあって自分の大好きな祖父や尊敬する武道の師を敵に回して戦わなくてはならない辛さに、「私はもう戦えません」と、アルジュナはクリシュナに訴える。「それでも、戦いなさい」とクリシュナは答えます。善であれ悪であれ、結果がどうであろうと、自分の義務を果たしなさい。そうクリシュナは説くのです。「我慢強くそれに耐えなさい」・・・・どんな苦しい時にも、そこに光があると信じて。

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で、「そこ」ってどこですか??水瓶の中の太陽は、例え水の表面が揺れ、そこに映る太陽が揺れても、太陽は変わらない。そして水瓶の中の水も変わらない。水面の揺れにこころ惑わされず、つまり変化するものにこころ囚われず、その中にある不変のものに向かい合いなさい。苦しい時は、その苦しみに飲み込まれずに、そんな今を客観的に見つめる変わらない眼を持ちなさい。苦しみの果てにはきっと次の飛躍がある。私の中の不変の存在・・・それが「そこ」・・・それって私の中にある神さまなんだろうね?!

 

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小さい時から神さまがいつも見てるよ、と教えられた。祖父母の家に行くと、神棚や仏さまや、かまどや、前ん山や、いろんな所に手を合わせた。そうかぁ、ずっと私の中に神さまはいたんだ。改めて気づく。今の私はずっと昔から続いていることに。

良い一日だった。ダヤマタジの輝くような笑顔と、じねんさんご夫妻&道子さん手作りのカレーの味、この集いの温かい空気感と共にずっとずっと忘れないだろう。
神さまの源を訪ねるカイラスへの巡礼の旅に、来年はじんねんさんと共にきっと行こう!神々が宿るヒマラヤの聖地へ。きっときっとそこに行こう!

私の中の神さまについて考え、これからの私の道を教えていただいたサットサンガだった。変わらずの一歩一歩・・・・

携帯を姉んちに忘れ、臼杵の写真が撮れず、姉の携帯でカレーのみ撮影(汗、、、)

★最近観た映画  「小野寺の弟 小野寺の姉」 向井 理 & 片桐 はいり

         「ジャージー・ボーイズ」  クリント・イーストウッド監督

悲しみの日々に

9月も気が付けば残り1週間になってしまった。結局今年は本格的な夏が来ないまま秋になってしまったような、なんとも消化不良状態ながら、日暮れが早くなり、秋の虫たちが鳴き、季節は確実に秋モードに変わりつつある。そして私は相変わらずヨーガの指導に明け暮れる毎日を過ごしている。

そんな9月の16日、夜のレッスンがある火曜日の夕方、我が家の電話が鳴った。携帯電話が常となってから、めったに鳴ることのなくなった我が家の電話ゆえに、やや警戒心?いっぱいで「もしもし・・・」と応えた向こうから・・・・・
「母が先生のヨーガでお世話になっていましたNの娘です。母が今朝亡くなりました」
・・「えっ・・・」と絶句した私。その瞬間、私の何かが壊れ、停止してしまった。

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もう20年近く私の生徒さんであった人が亡くなった。出会った時から別れる日までつまり20年近くずっと癌と闘い続けた壮絶な人生だった。「またきっと元気になってここに戻って来ますね。」優しい笑顔でそう言って入退院を繰り返し、そしていつも元気に戻って来てくれた。でも今回は・・・いつものように「また・・・」と、笑顔で別れてから1年半になるのか。それからは携帯のメールで近況を語り合ってきた。
あれは2か月くらい前だったか。すっかり力のなくなった声で電話をいただいた。「かなり症状が悪化していて、ついに食べられなくなったんです。色々考えたけれど家で介護の力を借りて生活しようと思っています。」家が大好きな彼女だったから、「そうだね。それが一番いいと思うよ」そう私は答え、「どこまでやれるかわからないけれど、頑張ります」という言葉に逆に私が励まされる思いで電話を切った。
「そうか、そんなに悪いんだ」胸が張り裂けそうな思いに電話を切ってから一人で泣いた。それから1ヵ月後彼女は家に帰り、でもそれ以降は背骨に転移した癌の痛みに耐えながら懸命に闘い続け、最期は大好きな家で大好きな家族に囲まれて眠るように亡くなられたという。

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先生と生徒という関係ではあったが、あまりにも長いお付き合いだったから、未だにいなくなったという事実が受け入れられないでいる。そしてもっとこうすればよかった・・・・など後悔の思いが次々に湧いてきて、涙が溢れて来て。「あぁ・・・そうかもうあなたはいないんだ」と、一日に一度はそう独りごとを言っては落ち込んでしまう。こころが清らかで、優しくて、笑顔がきれいで、本当に本当に彼女は聖女だったなぁと改めて思いながら、先生であった私は、実は彼女に支えられ、教えられていたことがいっぱいだったことに気づく。遅いよね・・・・自分が不甲斐なく、小さくて情けなくて、「いかんなぁ・・・」

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 「自分が生きていても、その自分のことを知ってくれている人間が死んでしまえば、自分の一部が死んだことになる」最近読んだ本の一文がずっと胸に突き刺さったままだ。そうか、だからこんなに痛いんだ。そうか、この私の命って私のものではないんだ。私の親しい人たちに支えられ、その人たちによって生かされている命なんだ。死んでしまった私の一部が生き返ることはないのだから、ずっとこの痛みは胸の奥に抱えて生き続けなくてはならない。頑張って生きていかなくては。私の親しい人たちを悲しませないように・・・


9月が終わろうとしている。秋が「はしり」から「さかり」に変わる。日暮れが早くなり、一層追い立てられる思いに駆られながらも、寂寞たる思いに、膝小僧を抱えて座り込む。
もう少ししたら、天国にいる彼女に「先生、ファイティン!!」と励まされながら、またむっくりと起き上がって歩き始める自分を信じよう。

■さよなら・・・・私の8月

今年の夏は、ずっと雨が降り続いていて、真夏の太陽っていうのを一度も見ないままだったなぁ・・・と思いながら、8月最後の日を迎えている。早くも秋の虫たちが鳴く宵。今日で8月が終わる。
広島の土石流の被害に遭われた人たちを思い、ニュースを見るたびに涙がこぼれる。異常気象・・・・この地球が変わりつつあることを思い、これからは最悪の事態を想定して備え、我が身を守る瞬時の判断が必要となるという。わが身は益々高齢となり、瞬時の判断もとっさの瞬発力もどんどん無くなっていくというのに・・・考えていると、こころがどんどん重くなる。Que sera sera/ なるようになるさ!と開き直ってる場合ではない!!この夏、痛切に学んだこと。

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 先週の木曜日の夜、ヨーガニケタン福岡で、年に1度のアグニーホトラ(護摩供養火)が行われた。式の前に木村先生の媒酌?により、若い療法士仲間の結婚式が行われた。インドのカラフルな民族衣装をまとったお二人はここはどこ?インド?と思わせるほど。お二人ともとっても素敵で、たくさんのヨーガ療法士仲間の祝福を受け、キラキラと眩しいほどに輝いていた。「いいなぁ・・・」遠い遠い昔々の自分の結婚式を少し思い出しながら、幸せのお裾分けをいただいた。

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 ヨーガ修行に対するこの1年の反省と共に、次の1年の自分の姿を具体的に脳裏に描きながら、更なる決意を胸に護摩木をアグニ(火)に投げ入れ、祈念する。マントラをみんなで唱え、神さまに感謝し、支えて下さったたくさんの人々に感謝し、私の大切な人たちのことを祈った。木村先生から右手に赤い糸のミサンガを結んでいただき、また1年!の決意が湧きあがってくる。更に頭低くして、感謝する思いと日々学ぶ姿勢を忘れずに、こころを尽くして歩いていこう。行為の結果を求めずに、ただ私の道を一歩一歩懸命に歩いていこう。誓いの夜であった。

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式の後、仲間たちと一緒に食事をする。ヒヨコ豆とゴーヤのカレー。インドでは手で食べたなぁとリシケシのシバナンダアシュラムのことを思い出した。もちろんスプーンでいただく。遠いインドの地に思いを馳せながら、仲間たちと互いの近況を語り合う。
心療内科でのヨーガ療法を行っている人、地域のサロンで高齢者にヨーガを指導している人、行政とタイアップして地域住民の健康増進に力を注いでいる人。こころの病につらい日々をおくっている人たちや、がんなどの病に苦しんでいる人たち、体が思うように動かない高齢者など、様々な疾患と闘っている人たちに少しでもこころ穏やかな日々を過ごしていただけるためにヨーガの智慧をお伝えし、少しでも体の機能を取り戻していただくためにアイソメトリック・ヨーガアーサナを指導をする。
私もそうありたいと思う。お金ののためではなく、人の痛みや苦しみにそっと寄り添って生きること、それが私たちヨーガ療法士の使命だと改めて思う。

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翌日の金曜日の夜は来福していた姉と一緒に、アクロスのシンホニーホールで「The Pianist」というコンサートに行った。辻井伸行加古隆、「レ・フレー」の斉藤兄弟という、今最も注目が集まっているピアニスト3組たちの競演。
チケットは即日完売で、ホールはもちろん3階まで満席。演奏が終わるたびに割れるような拍手が鳴りやまない。辻井さんの魂を揺さぶるような音に涙が溢れる。加古さんの優しいピアノタッチに遥かパリへの郷愁に包まれる。斉藤兄弟の楽しさいっぱい、パワーいっぱいのダイナミックな演奏に、体が勝手に動き出す。三人三様の世界に魅了された素晴らしい時間だった。やはり音楽は生で聴くのが最高!!

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 夏が来ないまま、季節は秋に移行しつつある。土曜日、午後のスタジオでの2時間特別レッスンを終えた後、西鉄福岡駅へ向かう途中の公園で足を止める。もうすっかり秋色に染まっている空や風に、「さよなら・・・私の8月」と、お別れを言う。9月にはどんな出会いと感動が待っているのかな?いつもこころのアンテナ全開にして、一歩一歩変わらず歩いていこう。
8月最後・・・いろんな思いを噛みしめながら過ごす宵。

 

★最近観た映画 「めぐり逢わせのお弁当」 リテーシュ・バトラ監督 インド映画

★最近読んだ本 「春の庭」 柴崎 友香 著

 

 

 

 

お盆の日々を過ごして

相変わらずここ福岡は雨が降り続いている。金曜日と土曜日、ほんの少し太陽が顔を見せたかと思ったらまた雨の日曜日。8月も最終週を迎えているというのに、夏の太陽は一体どこに行ってしまったのだろうか?
もう10日以上前になるのだけれど、お盆はいつもの夏と同じように限界集落の山里に帰り、母や兄弟たちと一緒に過ごした。そんなお盆の日々を今更ながらではあるが、少し振り返ってみよう。
13日の早朝(6時)福岡を出て、3時間後(9時)に到着!休む間もなく仏壇の提灯やお供えなどお盆の準備をして、家から徒歩5分のお墓にご先祖さまをお迎えに行き、14日も空っぽ?のお墓に行き、15日はご先祖さまを連れて?お墓にと、お盆の日々はご先祖さまと共に過ごした。

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13日の宵に迎え火を、15日の宵に送り火を焚き、今年もいつもと同じお盆を過ごした。歩いてお墓に行き、家の前で迎え火を焚く。昔から全く変わらないお盆を過ごしている人が、今の日本に一体どれほどいるのだろうか?
今、確実に日本独特の風習が消えつつある。山里が消え、四季の生業が消え、急速に変わりつつあるそんな日本にあっても、ここには、ここだけには今も変わらずに続いている日本の原風景がある。そんな故郷があることが私にとって何よりもの財産だなとつくづく思う。そして私たちが生きている間だけでもこの村を守っていかなくては!と、改めて思っている。

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送り火が揺れる。おじいちゃん、おばあちゃん、そしてお父さん!こころの中で呼びかけながらじっと手を合わせる。守られていることに感謝をしながら。

母が不在の家の周りは、当然がら雑草の生い茂るジャングルとなり、「お盆にそげんことをして!!」と、叫ぶ母に聞く耳持たず、お盆ながらに姉と二人で日中は雑草と格闘する。日差しはないものの湿度の高い暑さの中、畑で大暴れの雑草たちを鎌を手になぎ倒していく。汗が目に染みて、何度も手拭いで汗を拭き、水を飲み・・・・
途中で気分が悪くなる。頭がくらくらして、もうダメだとしゃがみこむ。で、また立ち上がる。立ち上がれる自分にどんだけ元気なん?!と、呆れる。この歳になってもこうして働かなくてはならないことを、不幸と思うか幸いと思うか??
過酷な作業も2時間が限度。 多量の雑草を前ん山に捨てる。湿気を帯びた草が重い!
最後の力を振り絞り片付ける。姉と二人。同じヨガの世界で頑張っている姉。
きっとそれって、幸せ・・・なんだろうね。

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 本当に私たちよく働くよね!!夕飯にビールをぐ~っと飲みほして、姉と私と弟と語り合う。まだらボケの母は蚊帳の外ながら。三人で珍しく話が盛り上がり、気が付いたら盆踊りが終わる時間になっていた。夕方から降り始めた雨で急きょ地域の集会所の中で行われることになった盆踊り。あわてて駆けつけたらなんと最後の踊りになっていて、それでも何とか一曲踊って、厚かましくも缶ビール1本をいただいて帰った。集まった人たちのほとんどが孫の世代になっていて、その7割以上の人が知らない人であったことに少し驚きながら、彼らが祖父母亡き後もこの村に帰ってくれることを願う。限界集落の夜は静かに更けていく。

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母は確実に弱っている。それでも自分の足でトイレに行き、前んおばちゃんと話し、親戚のおばちゃんたちに励まされ、再びあの山里を離れ、姉んちへ。もうあの家で一人で過ごすことは無理なんだと分かってから、母は少し元気がなくなった。そんな母に「頑張れ!!」と言うのは酷な気がしつつ、それでももう少し頑張って!!と言いたくなる。電話をすると「気を付けなさいよ!」といつも言う。「あなたこそね」と言い返す。そんな母がいるだけでも幸せだと思わなくては。もちろんそんな母を見てくれている姉に一番の感謝の思い伝えなくては。

夏らしい日々が訪れないまま、夏が逝こうとしている。そして私は22日お誕生日を迎えた。たくさんの人たちからお祝いのメッセージやプレゼントをいただいた。その一人一人に支えられて私は今生きているんだと、感謝の思いで胸がいっぱいになる。「ありがと・・・私はあなたのお蔭で生きています。」

そしてその夜、強く思った。「私は残りの人生を人の苦しみや悲しみに寄り添って生きていきたい」・・・と。何が出来るのかわからないけれど、新しい1年はそんな思いを実現する1年になりそうだ。一歩一歩、変わらずの日々が続く。

 

 

「ありがとう」って言いたくて・・・・

週末は台風到来で大荒れの日本列島だった。ここ福岡はなんの被害もなかったけれど、日本各地で家屋の浸水や竜巻に因る崩壊などの被害が続出した。関東地方は猛暑が続いているようだが、毎年猛暑に見舞われ熱帯夜が当たり前のここ福岡は、ずっと梅雨のような雨が続き、この夏はほとんどクーラーというか、扇風機も稼働しないほどの日々が続いている。涼しいのはいいのだけれど、なんだか変!!去年の猛暑が変だったのか???最近の天気は予測不能!異常な気象はやはり地球の温暖化が原因なのだろうか・・・・

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友達から種をもらって植えた綿の花が咲いた!!え!!マジで!!とプランターに植えたままの姿で咲いた可愛い花に見惚れる。で、花が咲いた後、どうなるの??種をもらった時に同封されてた綿の花レシピ??どこ行ったっけ。とにかく我が家の庭に綿の花咲いた!

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去年の夏はあまりの暑さに全滅した庭のブルーベリーも今年は大収穫!!この勢いではお盆明けには2年振りにブルーベリージャムが例年以上多量に作れるかも!!写真はほぼ収穫を終わりつつあるブルーベリーの木、今日のお姿・・・なんだか中途半端な夏がこうして過ぎ去っていく。
そんな先週の8月8日、私は・・・初めて公のがん専門病院で「ヨーガは体とこころの処方箋」という題で、がん患者さんとご家族向けの講義&実技指導を行った。「やっていただけませんか」と、お話をいただいてから4か月以上、再考に再考を重ね、やっと出来上がった講義用のパワーポイント。
4年前の学会での壇上発表以来、久しぶりのパワポに悪戦苦闘しながら、なんとか納得のいく形を作り上げた。講義の流れや実技指導のポイントなど、何度も試行錯誤を繰り返し、先輩たちからも助言もいただき、いよいよの1か月間は頭の中はいつも8月8日に向かっていたように思う。で、当日の朝、「よし!参加されたみなさんの反応を見ながら決めていこう!」そう思ったらやっと胆が据わった。

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患者支援センターの看護師さんたちも含め、30名近い人たちを前にまずは「ヨーガ療法とは」と、その3つの柱を説明し、「ヨーガ療法が実際どのような効果をもたらし、どのような現場で導入されているか」科学的なデーターも紹介しながら語り続けた。みなさんの真剣な視線に応えなくては!そう何度も自分を鼓舞しながらであった。

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実技はまず呼吸を観ることから始めた。最初は硬かったみなさんの表情が徐々に和らいでいくのを祈るような思いで見つめながら、語りかけ、意識化を促していく。腹式の呼吸法を指導し、一緒に呼吸と向かい合った。
hands in and out breathing の大きな手の動きで、胸の広がりを感じて、そして最後は「今、ここ・・・」の自然な息にこころを向けて・・・・あっという間の1時間が終わった。
みなさんのお顔が来られた時よりもずっと穏やかな表情に変わっているのを感じ、胸が熱くなった。「ありがとうございました」そう私に声をかけて下さるみなさんに、「ご参加本当にありがとうございました」と、感謝の思いが溢れてくる。教えていた私が、みなさんのお蔭で、実はいっぱい学ばせていただいたということに気づく。
これからこの繋がりがどんな風に広がっていくのか?ヨーガの力ってすごいなぁ!!と、改めて思った。そして出来れば、がんでこころを痛めている、あなたの力になりたい!そう強く思いながら病院を後にした。次は12月12日。半年に1回が1か月に1回になることを祈りつつ。

さて、明日から母の元へ、ご先祖様の元へ。お盆を母んち、静かな山里で過ごします。

 

 

 

雨の音を聴きながら・・・・

いつの間にか気が付けば8月になっていた。もうすっかり夏のはずなのに、ずっと雨が降り続いている。週明けの月曜日、この1週間の天気予報には毎日傘マークが並んでいる。もう雨はいいんだけどなぁ・・・・乾かない洗濯物、湿気いっぱいの部屋。雨間に庭に出て、雨で落ちたブルーベリーの実を拾い、色づいた実を早めに収穫する。来週にはジャム作りが出来そうかな。葉っぱの向こうに蝉の抜け殻が・・・主のいなくなった抜け殻なのに、葉っぱにしがみついてる様がなんとなく憐れに思える。f:id:chezk087:20140804214954j:plain

相変わらず忙しい日々が続いている。最近は通常のレッスン以外にも、単発でヨーガ療法指導の依頼も入るようになって、益々学ばなくてはならない状況に追い込まれている。今週はあるがん専門?病院で、がんの患者さんへのヨーガ療法指導を行う。ヨーガ療法ががん患者さんのQOL(生活の質)を高めるために有効であることは、テキサス大学のMDアンダーソンがんセンターでも立証されている。もちろん日本でも多くの病院で私たちヨーガ療法士が指導を行っている。だからこそ一層責任重大だな!と身を引き締める思いで、講義用のパワポを何度も作り直し、原稿の推敲を重ね、実技指導の流れを考え続け、いよいよの時を迎えている。
「行為の結果を期待せずにただ今できることに全力を尽くす」

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レッスンのない日曜日はそんな作業に集中して向かい合える日。机に向かってパソコンを起動した時、宅急便が届いた。クール便のダンボウルを開けたら、桃がいっぱい!!お嫁さんの実家、福島から届いたお中元の桃だった。いきなりの暑さに汗をかいた桃たちを写真に収め、お礼の電話をしなくてはと思ったら、福島から電話が。「果樹園に行ってもぎたての桃をクール便で送ったので、まだ硬いけれど、室温に2・3日置いていたら柔らかい桃になりますよ。でも硬い桃もめったに味わえないから食べてみてください」と。「なぁるほど!!」「ちゃんと安全を確認して出してますから、大丈夫ですから」という言葉に、そうかぁ、福島だからだね、と平和ボケ?の九州人は思う。大事にいただこう。福島の思いも一緒に大切にいただこう!そう可愛い桃ちゃんたちを眺め、そうだ、お盆に母に食べさせてあげようと、急ぎ冷蔵庫に収める。もちろんお母さんのお言葉通り、硬い桃も味わった。で、硬いけれどほのかに優しい甘さがある桃の初めての味に感動した。

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午後はずっと講義の最終チェックをしながらパソコンの前に。外はずっと激しい雨が降り続いていた。土曜日の午前中のレッスンでピアノ講師である生徒さんが貸してくれたMitsuko Uchida のCDを聴きながら。まずはジャケットの顔写真が気に入った。凛とした眼差しに引き込まれる。そして奏でる音は、力強く、でも繊細で、雨音とピアノの音が重なり合って私を包み込んでいく。そんな時間がずっと続いて欲しいと思いながら、自分が何をいったい伝えたいのか自問し続けた。

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我が家のディスコおじいさん(多分猫年齢では80歳以上)が、すっかり元気がなくなって、食欲も落ちて、甘えん坊の私べったりおじいさん猫になってしまった。エサも食べないし、大好きな中トロも食べないし。ここ数日の雨で気温が少し下がり、ちょっと元気になったけれど。物言わぬあなたにお母さんは胸が痛い。

私が今出来ることに全力を尽くそう!!ずっと食べなかったエサを今夜は元気に食べてくれた猫ちゃんにほっとしながら、これからの私の生きる道を確認?する。

ずっと好きに生きてきた。これからは誰かのために生きていこうと思う。誰か・・・私を必要としてくれる人のために生きたいと改めて思う。

まずは金曜日、ちゃんと私の思い伝え、参加した人がその思いを受け止めて下さり、少しでも安らぐ時間を過ごしていただけたらいいな。そのために全力を尽くそう!!
頑張れ!和子!!自分にエールを送る週明け。今週も一歩一歩!

★最近観た映画  「All you need is killトムクルーズ主演
★最近読んだ本  「生きて死ぬ私」 茂木 健一郎著

 

過ぎ去っていく日々に寄せて・・・・

前回のブログで「続きは次回に」・・・と思わせぶりなままに終わってしまったけれど、その後を待っている人なんてそんなにいないかもと思いながら、やっぱり続きを語り始めている自分がいる。
法事後の夕方、相変わらず雨は降り続いていて、私は久しぶりに会った姉と、(実は同じヨーガ指導者)と近況を語り合いながら、久しぶりにまったりとした時間を過ごしていた。外は雨、一層激しくなる雨、降りやまず。

もちろん裏ん川は昨日から降り続く雨で水量は増し、急流に確実に変わっていた。そんな夕刻、激しく雨が降り続ける中、信じられないことに我が夫は合羽を着て、裏ん川岸にあるスモモの木に梯子をかけ、すももの収穫を試みたらしい。そんな夫を案じたこころ優しい義兄は、雨の中、傘をさしてその梯子を支えようと同じく川岸へ。義兄が梯子を支えようとしたその時、バランスを崩した夫が乗った梯子が傾き、夫は飛び降り、倒れて来た梯子を避けようとした義兄は裏の川へ、な、なんと義兄が川に転落してしまった!!

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土間で全身びしょ濡れになり、震えている義兄を目にした姉と私は、いったい何が起こったのか訳も分からず、すぐに義兄をお風呂に入れた。そのあと帰って来た夫がどれだけ私に叱られたか、想像の通りです。
夫の話・・・・梯子が傾き飛び降りた瞬間、義兄がスローモーションのように川に落ちていくのが見えた。気づいたら義兄は川に横たわっていた。助けに行かなくては!と、自分が川に下りる方法を探しながら、そうだ、梯子があった!と、梯子を川に下ろした。動けますか?と声をかけたら、義兄がやっと起き上がり、なんとか自力で梯子を上って来たという。
お風呂で冷え切った体を温めて生還した義兄は、少し肩が痛いといっていたが、それ以外はなんともなくて、家族全員ほっと胸をなでおろした。
義兄が倒れていた場所のちょっと上には大きな岩があった。義兄は79歳。何もなかったことが奇跡に近い。

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きっと祖父母や父が守ってくれたんだと思った。岩だらけのしかも雨で水嵩を増した裏ん川で、軽い打ち身以外なんともなくて済んだのは、奇跡が起きたのは、法要でのご院家さまの祈りと祖父母と父の力だな!と、本当に思った。それ以外この奇跡を説明する術がない。
義兄に何かあったら、夫も私も重い悔いを背負って生きなくてはならなかった。私に叱られてむっとしていた夫も、元気になった義兄の姿に心底ほっとしていた。良かったね。本当に良かった。
翌朝も5時起きで福岡に戻り、スタジオで開催されたメダサーナンダジの「サットサンガ」に少し遅刻で合流した。

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二日続きの5時起きで、さすがに瞑想の時間は睡魔との闘いだったけれど、主催者として参加して下さった皆さんへの心配りに尽くしつつも、マハラジの語る言葉にこころ整理する時間を過ごした。
濃厚な2日間だった。私の前の起こる(偶然)ことと、私の前に用意されていること(必然)はすべて繋がっているのだと、改めて思った。
そんな二日間だった。今週末は岐阜であるヨーガ療法学会に参加。もっとアクティブでもっと気づきの多い1週間になりそうだ。
でものろまな私は今週もカタツムリのようなささやかな一歩一歩を・・・・