パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

皐月の空を見上げて

新緑が眩しい季節になりました。巷ではGW。10日間お休みという人もいるとか。感染者は相変わらず下げ止まってはいるものの、少しずつ街は賑わいを取り戻しつつあるようです。でも久しぶりに遠出をしようかなという気分にはなかなかなれなくて、連休中も仕事。参加される皆さんに日頃の疲れを癒していただければと、ヨーガ指導頑張っています。

土曜日の朝日新聞「be)between」の「あなたは空を見上げていますか?」を興味深く読んだ。読者アンケートによると90%の人が「はい」と答えていた。私もよく空を見上げる。車を運転していて信号待ちで止まっているときが多いかも。見上げていつも思うのは、実は逝ってしまった人たちのこと。「いつも想っているよ。元気ですか。」心の中でそう呟きながら、空の人たちに挨拶をする。

以前は空を見上げると逝った人を想って目頭が熱くなってしまったけれど、今はもう泣かなくなったなぁ。時間の経過が悲しみを少し薄めてくれるのかな。それが嬉しくもあり、少し寂しくもある。
真っ青な空に浮かんでいる雲を見るのも好きだ。気ままにゆったりと流れていく雲を見ていると私も雲になりたいなと思う。結構頑張っているからかな。

先日NHKスペシャル「見えた 何が 永遠が〜立花隆 最後の旅〜」を観た。途中から正座してメモを取りながらしっかりと拝見した。「見当識」という言葉がこころに響いた。「人間はどこから来て、いまどこにいて、どこにいくのか。」「人類はより知を高めることで次の進化へ導かれる。知ることに限界はない。」ひとつひとつの言葉が胸に突き刺さる。本は外部記憶装置だという。その5万冊とも10万冊とも言われる蔵書や膨大な資料は全て寄贈されたとか。まるでその存在そのものを消すかのような最期。その潔さは武士道に繋がるような気がする。

「知ることに終わりはない」しっかりと胸に刻み、知らないことを知る喜びを死ぬまで持ち続けたいと思う。

空を眺めに大濠公園まで行き、隣接する市立美術館で開催されている「ミナ ベルホネン/皆川明 つづく」に。長く大事に着れる服「特別な日常服」、インテリアや食器、朝日新聞「日曜日に想う」のイラスト原画など、見応えのある展示にこころ遊ばせる空間だった。
いろんなことに興味を持ち、思いついたら即行動へ。コロナ禍でひとりでどこでも出かけるフットワークの軽さに助けられている。

体を動かすには最高に気持ちのいい季節だから、少し遠出をして自然のエネルギーをいただきに出かけよう。コロナ禍でお家大好きになったけど、そろそろお外も大好きスイッチに切り替えなくては。皐月の空を見上げてそう想う。今月もよろしくね!空の人にお願いする。

*最近観た映画 「ベルファストケネス・ブラナー監督 脚本

        「ひまわり」50周年HDレストア版

*最近読んだ本  「革命前夜」須賀しのぶ

         「物語 ウクライナの歴史」 黒川裕次著

*ずっと読んでる本 「美術の物語」 エルンスト・H・ゴンブリッチ著 河出書房新社