パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

2年ぶりに東京へ行ってきました

やっと感染が落ち着いて来たのにまた新種株とやらが出現したとかで、相変わらず先が見えない状況は続いている。日々は確実に過ぎ去り既に師走を迎えている。この一年を振り返っても一体何をして過ごしたのか思い出せない。ただ日々を淡々と過ごして来た。緊急事態解除後はマスクをしての対面ヨーガ指導や、リモートでのヨーガ指導、更に障害者施設のヨガ教室、緩和病院でのヨガ指導と、幸いなことにコロナ禍にあっても仕事の場所は益々広がっている。ゆえに益々多忙を極め、中々ゆっくり休めないのが今の贅沢な悩みでもある。

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感染者数も少し落ち着いたので、ややお疲れ気味な体とこころをリセットしようとスタジオのレッスンやリモートヨガをお休みにして、何年振りかに上京した。
娘のアートが熱海で展示されるのを見に行くという目的の前に、束の間の東京ライフも楽しんだ。2泊したホテルは国立競技場の前にあり、窓の向こうには東京とは思えない緑豊かな景色が広がっていた。訪れたのはかって東京在の時に何度か通った場所ばかりだったけれど。
楽しみにしていた六本木ヒルズにある森美術館の展示「アナザーエナジー展」に行った。
年齢が72歳から106歳まで、全員が50年以上のキャリアを持ち、現役で今も高い評価を受けて世界中で活躍している16名の女性アーティストの作品は、どれも力強く、エネルギッシュでパワーに溢れていた。作品に向かい合う時間が何よりも楽しいと語る三島喜美代さん。

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楽しいと思える世界に出会えること、きっとそれが一番のエネルギーの源なんだと思った。
(写真は宮本和子さんの作品・1942年生まれ、ニューヨーク在)

夜は韓国通の知人お勧めの韓国料理店、広尾のHasuoへ。かなり奥まったところにお店があり、Googleのナビでやっとたどり着く。韓国宮廷料理の数々、そして丁寧な接客といい、眼も舌もそしてこころも大満足のひと時だった。

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翌朝ゆっくり起きて荷物をまとめた後、国立競技場の周りをゆっくり歩いた。ジョギングをする人、お散歩する人、ツアー客など、日曜日の競技場周辺はたくさんの人で賑わっていた。
ホテル前まで迎えに来てくれた姪っ子家族と一緒に車で熱海に向かった。首都高も東名も熱海の出口も渋滞連発でかなり時間がかかりやっと熱海へ到着。そして熱海は雨だった。昨日までの晴天が嘘のように激しい雨が降り続き、娘の展示がある十国峠からは富士山も全く見えず、
かなり残念だったけれど、その分展示された作品たちをじっくりと鑑賞できた。娘の山と岩の作品も、窓の向こうの雲に覆われた灰色の世界をアートで見せてくれているように思えた。

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夜はホテルの部屋から海に上がる花火を楽しんだ。花火を間近で見るのは何年振りだろう。夫がここにいたらどれだけ喜んだかな。いない人を想いながら熱海の空を染める花火をみんなで一緒に楽しんだ。この夜のことは多分ずっと忘れられないだろうな。良い夜だった。

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翌日も小雨が降っていた。東京に戻る前に本州最古の楠の御神木がある来宮神社に参拝した。樹齢3000年。その姿には神が宿っている。そう思える神々しいお姿だった。
駆け足のプチ旅だったけれど、随分エネルギーをチャージ出来たように思う。日常から離れこころを遊ばせることは、とてもとても掛け替えのない命の源になるんだと改めて思った。コロナ禍がそのことを教えてくれたように思う。まだまだ制限の多い日々が続けれど、こころはいつも楽しいことへ向けていこう。変わらずの一歩一歩。パザパの日々は続く。
■最近読んでいる本  「また、桜の国で」 須賀しのぶ