パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

真夏から晩秋?へ激変の気候に戸惑っています

10月の上旬になっても昼間は半袖、短パンと未だ真夏!だった福岡から、いきなりの気温急降下で一気に晩秋へと激変。一体どうなっているのか?四季を失くした日本の気象はこれからどうなっていくのか?大好きなサンマは今年も昨年以上の不漁で、ほとんど姿を見ないまま、やっと一度だけ細くて長いスリムなサンマを食べただけだった。地球規模で温暖化は加速するばかり。地球のために私に何が出来るのか?1年振りの朝日新聞主催「朝日地球会議2021」を時間を見つけて視聴しながら、これから10年後、20年後を見据えていま何が出来るのか、しっかり考え、行動をしていかなくてはと改めて思った。

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コロナの感染者が激減している。なぜここまで減っているのか、その理由がわからない状況下では、気持ちを緩めることは出来ないのに、様々な制限が一気に解除されようとしている。そして選挙戦が始まった。色んなことにこころがついていけないことに戸惑っている。ほとんど全ての候補者が語る公約とやらに、何の具体的な内容がないことにこころが一層閉ざされていく。長い長いコロナ禍の自粛生活で疲れ切った国民の今を、この人たちは本当にちゃんと見ているのだろうか?新しい風をなどと幻想を抱いてはいない。ただ一党独裁で議論もなしに決められていく状況から、様々な意見をぶつけ合い、論じ合い、私たち民意が反映される政治に変えなくては!小さな一票だけど大切に思いを込めて投票しようと強く思っている。

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少し前だけどムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画「トーベ」を観に行った。舞台はフィンランドヘルシンキヘルシンキの街並はあまり描かれていなかったけれど、5年ほど前に夫と1週間ほど滞在した街を思い出しながら惹き込まれていった。厳格な父親、保守的な当時の美術界、同性へ惹かれていく葛藤などにあって、密かに描き続けたムーミンの世界でトーベは自由にこころを遊ばせ、自分の好きなものに気づき、こころを開放していく。
「大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。」スナフキンの言葉を借りてトーベは自分の思いを語り、「あなたが好きなことって何ですか?」「あなたは自分のしたいことをちゃんとしてますか?」トーベが私に問いかけてくる。私はね、結構自分がしたいように我が儘に生きてきたけど、そうだね、最近ちょっと好きなことが後回しになってるかな。トーベのように自由に生きたい。もうそう長くない人生だからね。

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10月の初め、辻仁成さんが二階建てバスの上でライブを行いながら、パリの街を巡るというオンライン配信があった。シャンゼリゼ通りを走る揺れるバスの上から「おー!シャンゼリゼ〜♪♫」と唄うという如何にもの展開に、私もつられて歌い出したりと、春のセーヌ川クルーズライブと同じくパリを満喫した。さて生のパリに再会するのは一体いつのことかな?

秋の空が窓の向こうに広がっている。秋の終わりのことを「暮秋(ぼしゅう)」ということを今日の天声人語で知った。素敵な響きの言葉だと思う。空を見上げながらあの空の向こうに夫がいる、逝ってしまった大好きな人たちがいるといつも想う。
今年も残り2ヶ月余りになった。悔いなく、そして恥じないように生きようと思う。変わらず

の一歩一歩。

■最近読んだ本  「すばらしい人体」  山本健人著

         「夏物語」  川上未映子

■最近観た映画  「トーベ」  ザイダ・バリルート監督