パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

代わり映えのない日々ながらですが

相変わらずのコロナ禍、自粛の日々は淡々と代わり映えもなく過ぎ去っていきます。正直いって最近特に気持ちを盛り上げるのに苦慮しています。特別なライフイベントもなく、友人とゆっくり語り合う機会もなく、どこにも行けず会いたい人にも会えず。私は何も変わらずここに留まっているのに、季節が確実に移り逝き9月になりました。真夏の強い日差しから、ほんの少し光が風が変わったような気がします。もう9月ですね。

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仕事オフの日、ずっと観たかった「ドライブ・マイ・カー」カンヌ映画祭脚本賞に輝いた作品を観に行きました。村上春樹著の短編集「女のいない男たち」の中で一番映像化が難しい作品を映画にしたとか。3時間に及ぶ長い作品ながら一瞬たりとも眼を離せずぐいぐいと惹き込まれていきました。逝った人への伝えられなかった思い、後悔、自責の念などなど、我が身に重ねながら、両親や夫への封じ込めていた私の思いがふつふつと蘇り迫って来ました。
人は例え近しい人であっても100%理解することは出来ない。理解しようと思うこと自体が冒涜かもしれませんね。色んなことを感じ、観終わった後も考えさせられた作品でした。今年観た映画のベスト1になるかなですね。脚本賞、納得でした。

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9月6日は夫の3回忌でした。前日の日曜日ささやかに家族みんなで夫を偲び集まりました。夫が大好きだった姉夫婦が別府から車を飛ばして駆けつけてくれました。お墓にお参りした後、食事をしながら夫の思い出を語りありながら、温かい時間を共に過ごしました。食後一緒に写真を撮りました。写っていないけれど夫もここにいるな、そう思いました。いつも喧嘩ばかりの夫婦でしたが、喧嘩相手がいなくなって本当に寂しいなぁと正直思います。これからも私の命が尽きるまでずっとそう思いながら、夫の魂を抱きながら私は生きていくのでしょうね。何よりも義兄が元気で、夫に会いに来てくれたことが嬉しかったです。

良い3回忌の日曜日でした。