パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

6月、水無月を迎えています。

しとしとジメジメと雨の日が続き、庭のアジサイが生き生きと色鮮やかに輝く・・・という梅雨は昔々の話のような今日この頃。昨日の日曜日も雨は降らず真夏のような暑さで庭のアジサイも日焼けしてげんなりとしていた。今日は珍しく朝から梅雨らしい雨が1日中降り続き、紫陽花も生き返ったように元気になった。そんな忙しい気候と同様に、相変わらずこころ忙しくいろんなことを順序立てて考え、優先順位を決めて行動しなくてはいけない日々が続いている。けれど幸いなことにこころも体も落ち着いていて、冷静に?!今を見つめながら静かに日々を過ごすことが出来ている。

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1か月ほど前に本屋さんに行ったとき、偶然手に取った本「最強の野菜スープ」(熊本大学名誉教授 前田 浩先生著)にすっかり魅了され、それ以来毎日この最強の野菜スープを作り続けている。1日2回、朝と夕にその滋養を噛みしめながらいただいている。ここのところ続いている湿度の高い暑さに、例年なら早々に撃ちのまされているのだけれど、今年は信じられないくらいに体がすっきりと軽く感じている。で、それもこれも全てはこのスープのお陰だ!と思っている。抗酸化力を上げる野菜スープは、私のサビを取り除いてくれている!!そう思っている。私って単純だからなぁ。信じる者は救われるからかなぁ!?!いやいやなんせ最強の野菜スープだからだよね!!

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5月の最終週は第5週目になったので、公的な場所でのヨーガ指導がお休みになり、久しぶりに自分の時間をゆっくりと楽しむことが出来た。時間が出来たら楽しみたいのはまずは読書。本屋で手に取って購入した本2冊に没頭する。1冊は漫画だったけど。まずは手塚治賞をいただいた「大家さんと僕」(矢部 太郎著)。ほとんど民放のテレビは見ないので、カラテカという存在も知らなかったのだけれど、そして漫画も全く見ないのだけれど、なぜか惹かれて手にした。僕と大家さんのさりげない日常ながら、読み進める内にその全てをぎゅっと抱き締めたくなってくる。ずっとこの空気感を共有していたいと思うようになる。そしていいね!!と今を肯定したくなる。そんな作品。今更ながら出会ったことに感謝。

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もう一つは「さざなみのよる」(木皿 泉著)和泉務さんと妻鹿年季子夫妻が共作した小説は、いきなりナスミの死から始まり14話で語り継がれていく。それって小説の世界だからでしょ!と思わなくもない展開ながら、「だからぁ死ぬのも生きるのも、いうほどたいしたことないって」というナスミの言葉に私の中にある様々な不安感が払拭されていく。ナスミの死に伴う家族それぞれの反応。私は次女だからやっぱ次女の月美の思いに重なるな。読む人によって感じ方が多分違う作品だなと思う。ナスミの言葉が胸の奥に温かく染みてくる。「おんばざらだるまきりくそわか (生きとし生けるものが幸せでありますように)すべての人が最後の最後まで幸せでありますように 」本の中のたくさんの言葉に胸が震えた。そして涙がじんわりと溢れてくる。そうかぁ私泣きたかったのかも。多分これから何度もこの本を手にして、我慢している涙を少し流し、また背中をそっと押してもらうんだろうな。良い本に出合えることでこころの財産が増えていく。

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仕事がお休みの日曜日、夫と一緒に霊園に見学に行った。終活という言葉は好きではないけれど、宗教もなく、子供たちも地元にいない私たち夫婦が、死後に眠る場所を命ある時に決めようと思ったから。かなり家からは遠いけれど、街や海が遠くに臨める高台にあり、自然に囲まれた気持ちのいい風が流れる場所に出会った。樹木葬、桜の木の根元に眠る。ここが私たちの終の棲家になる。いろんなことが押し寄せてくるけれど、終わりの場所が見えてきたことで少しこころが楽になった気がする。先のことを憂えず今を大切に生きるためには、少し準備も必要かな、そう思う。

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悲しいと思えば限りなく悲しい。その悲しさは決して喜びには変えられないけれど、後悔という悲しみだけは避けたいと思う。だから今できることに全力を尽くす。
息子は昨年のリベンジでアメリカ、サンディエゴ100マイルランに再挑戦をした。かなりの高低差、温度差の異なる100マイルを走り抜ける過酷なレースを2年目にして見事完走した。タイムは31時間19分。参加者250名の内、半分近くがゴール出来ない過酷なレースを最後まで走りきった息子。そんな過酷な状況の中だから、きっと普通では味わえない最高の気づきや幸せを感じられるんだろうな!私には出来ない世界にチャレンジする人を、私は限りなく尊敬をする。
今週もいろんなことに背中押されて、一歩一歩。(紫陽花と菖蒲は天拝公園にて)

★最近読んだ本 「さざなみのよる」 木皿 泉著

★最近観た映画 「モリのいる場所」 沖田 修一監督・脚本

        「万引き家族」 是枝 祐和監督

 

また新しい1週間が始まる。今こうして生きていて、日々こころ動かし、気づきの日々を過ごせることにこころから感謝する。今週も変わらず平常心で一歩一歩。