パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

早春の旅 その2

満開の桜も散るときを迎え、晴天の日曜日、毎年行く浄水場の桜にお別れを言いに行った。花吹雪舞う中、お弁当を食べながら桜の花をしみじみと、こころを込めて眺める。そしてこの場所でお花見した日々を懐かしく思い出す。毎年必ず家族でお花見をした場所。桜の花の向こうにそのひとつひとつが浮かんでは消えていく。今年は家人とふたり、静かなお花見。アスファルトを突き破り根を張る桜の逞しさにも見惚れる。

f:id:chezk087:20180402130444j:plain

さて、「早春旅 その2」は伊勢神宮から始めよう。紀北から約1時間、7時半、外宮の駐車場に車を停める。さすがに駐車場は車もまばら。鳥居をくぐり、柔らかな朝の陽ざしを浴びながら参道を歩く。一歩ごとに体が清められていくような気持になる。やはりお伊勢さんのエネルギーは半端ない。

f:id:chezk087:20180402130554j:plain

早朝ゆえ参拝者も少なく、こころ静かに神前に立つ。と、、、正殿の方向から風が吹き、掛けられていた白い布が舞い上がった。正殿のお姿がはっきりと目に飛び込んできたことに驚きながら、二拝二拍手一拝をして顔を上げる。その時、風が止み白布が下りた。偶然の出来事とはゆえ、「守られている」なぜかそんな思いが胸の奥におりてきてひとり熱くなった。

f:id:chezk087:20180402130615j:plain

 そんな静かな興奮を抱えたまま、深い森に抱かれるように点在する別宮にもお参りする。やはりこの場所は特別なエネルギーが流れている。その場所に家人を伴えて本当に良かったとこころから思った。

f:id:chezk087:20180402212637j:plain

 レンタカーを駅前のお店で返し、荷物を駅のコインロッカーに預けて駅からバスで内宮へ。伊勢は寒いと覚悟していたけれど、日差しは優しく暖かく、そんな日差しに守られるように宇治橋をゆっくりと渡る。

f:id:chezk087:20180402213341j:plain

五十鈴川の澄みきったキラキラと輝く川面を眺め、樹齢数百年の木々たちにエネルギーをいただきながら内宮正殿へ。この時期こんな至福なひと時を与えられたことに感謝しつつ。

f:id:chezk087:20180402222035j:plain

いよいよ内宮正殿へ。こころ静かに手を合わせ深く頭を下げる。こころを無にして、今、ここにあることに深く感謝をする。願うのはこころの平安。内宮はほんとうに静かに私たちを向かい入れて下さった。手を合わせ静かに祈りをささげる時間はこころも体も清められるようなひと時だった。

f:id:chezk087:20180402214926j:plain

お伊勢さんの森で出会ったのは木の精霊!?この木の精霊はお爺さん?!?優しいお爺さん精霊?のお姿に再びありがとう!と声を掛ける。頑張らんでいいよ!という声が聴こえた。そうだね自然体が一番!そう、あなたのように。

f:id:chezk087:20180402215439j:plain

この場所もパワースポット。聖地巡礼という言葉があるけれど、日本人にとってお伊勢さんは聖地であり、わたしたちは今、聖地巡礼をしているんだと改めて思った。病と闘っている家人にそんな聖地のエネルギー届いたらいいな。死ぬまでに一度伊勢神宮に行きたいという家人の思い叶えてあげられて本当に良かった!そんな思いを胸の奥に抱えながら満ち足りた思いで駅へ向かう。

f:id:chezk087:20180402221443j:plain

 内宮前のバス停から駅へ戻り名古屋へ。そしてそこから金沢へ向かう。車内でお昼ご飯。駅弁!そしてそこに必ず缶ビール!早春旅なかなか終わらず、その3までつづく。最終編は金沢。もう少しそんな旅にお付き合いください。なごや満載弁当、美味しくいただきました。