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パザパ

パザパ pas a pas ・・・フランス語で一歩一歩。頑張らずでも一歩一歩前に進める日々を願って・・・

良し悪しも何もかも超えたときに・・・・・・

相変わらずながら月に一度の更新がやっとのブログ。すでに10月に突入し、台風の猛威にかき回されつつも、確実に季節は秋へと移り逝く。すっかり夕暮れが早くなった。今年の秋は例年以上に寂寥感に胸が塞ぐ。私には珍しいほどに。
先月は昨年末入籍した娘の結婚披露パーティがあり、この春の大宮学会以来半年ぶりに上京した。娘の仕事先近くにある青山のレンタルスペースを借り切っての会費制の手作りパーティは、参加されたみなさんの温かい思いがいっぱい溢れるすてきなひと時だった。幸せいっぱいの笑顔がキラキラと輝くほどに眩しい娘を見つめながら、彼女と初めて対面したあの瞬間から今に至る、長い長い日々を思い出していた。水疱瘡でボコボコ顔の1歳のお誕生日を祝ったあの娘が、綺麗なお嫁さんになって旅立っていく!!たくさんの友達に囲まれて、溢れるほどの祝福をいただいて!なんて幸せなんだろう。じ~んと胸が熱くなる。幸せの涙が溢れ、流れ、こころを熱く満たしていった。
最後は参加されたみなさんと記念写真。みんなの笑顔がほんとにいいね!!

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翌日、午後2時過ぎに乗るはずの飛行機は台風の影響で欠航になり、結局予定より1時間半以上遅れてやっと羽田を発つことになった。夜のレッスンは仕方なく休講することをお知らせするメールを送り、昨日からひとり?置いてきた猫ちゃんのことが何よりも一番気になりながら、冷たい雨の降る福岡へ帰り着いた。
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帰宅後いつものように「にやぁ~」と、出迎えてくれた猫ちゃんにほっとし、荷物を置くとすぐに汚れた猫ちゃんのトイレを片付け、夕飯の缶詰をあげて、大急ぎで夕飯を作る。すっかり歳をとり、足が弱って来てお座りが出来なくなってしまった猫ちゃんは、私が台所に立つとその近くに敷いているマットの上にごろんと横になって過ごすことが多い。しかし今夜は私が忙しくしていたせいか、所在なさげにうろうろと歩きまわり、あきらめたかのように最近の定位置である玄関の土間に横になっていた。

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夕食の片づけを終え、持って行った荷物を片付けていた時だった。玄関から「ウォ~~」と、今まで聞いたことのないような声が聞こえ、近所の猫が威嚇に来ているのかもと、夫に様子を見に行くように頼んだ。「ディスコがおかしい」という夫の声で慌てて玄関に行くと、信じられないことにディスコの命が終わろうとしていた。急ぎ居間に運び、お気に入りの座布団の上に置いてあげると、私の顔を静かに見つめ息絶えてしまった。
19歳のお誕生日まで後2か月ちょっとの夜だった。誰にも迷惑をかけず、一人静かに逝った。私が東京から帰るのをきっと待っていたんだね。そう思うと辛くて胸が張り裂けそうになるほど辛くて、少しづつ冷たくなっていくディスコの体を抱きしめながら、その夜はずっとずっと泣き続けていた。

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どんなときにも私の側に静かに寄り添い、私を慰め癒し元気づけてくれた最愛の存在を失ったことに、改めて気づかされている。たかが猫ちゃん、されど猫ちゃん。実は息子が飼っていた猫で、転居により飼えなくなり、勝手に連れ帰った猫ちゃんだった。なんせ人生初猫ちゃん、とにかく怖くて、毎日仕事から家に帰るのが怖かったっけ。どうやって触れ合ったらいいのか、試行錯誤の日々。やがて少しずつお互いに慣れていって、その距離が縮まり、3ヵ月後には待っている猫ちゃんのために、仕事が終わったら急いで帰る私になっていた。

あれから17年。最近ではすっかり足が弱り、ほとんど横になって過ごしていた。私が家にいるときはいつも私に寄り添うようにその体を横たえていた。触れ合っていたぬくもりが突然なくなってしまった。仕事に疲れ帰宅した家で、いつも変わらず待ってくれていたディスコくんはもういない。あまりにも突然の別れゆえに、整理できない思いを抱えたまま、見事過ぎる最期に「ありがと」とこころの中で言い続けている。私も出来れば君のように逝きたい。

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今年は母を送り、娘を嫁がせ、ディスコを送り、その他諸々、人生の良し悪しを見続けて来ての10月は、例年以上に寂寞たる思いが、胸を強く刺すように痛みを伴って押寄せてくる。浅い眠りに目覚めた夜中、逝ったものたちを想い、語りかけている。
「創造主の視点で自分を観ると、人生の様々な良し悪しも何もかも超えていける」今年の大宮での学会で療法士の方が語られていたそんな言葉が、私を慰め元気づけてくれる。神さまの視点で自分を観る。そうだね。涙を拭いてまた歩いて行かなくては!!秋の夜長、静かに自分に語りかける。

今週も変わらずの一歩一歩。

 

★最近読んだ本  「怒り」 吉田 修一著  「追いかけるな」 伊集院 静 著
★最近観た映画  「怒り」 李 相日 監督